偶然を受け入れ、積み重ねる

2015年4月6日付の日本経済新聞の夕刊に、「キャリアは偶然つくられる」と題した記事がありました。記事の内容を要約すれば「想定外の出来事が成長のチャンスになり得る。

だから希望と異なる仕事をしていても、悲観するな」となります。
この記事を読んで、私はものすごく共感しました。
実際の就職活動でも、産業・組織心理学の教科書でも、やりたいことをはっきりさせて、キャリアプランを立てて、それに向かって実行することをよしとする向きがあります。

でも、プラン通りのキャリアを歩んだ人は、果たしてどれだけいるのでしょうか?就職活動や教科書と、現実の職業生活との間にギャップを感じます。
私自身、仕事で成果を上げられたのは、実は「好きな仕事」や「やりたい仕事」でもなく、「嫌いな仕事」「やりたくない仕事」でもなく、「好きでも嫌いでもない仕事」「やりたいともやりたくないとも思わない仕事」なのです。

こうした仕事を手掛ける前は、特に興味や関心はありませんでした。でも実際に手がけてみたら、変な思い入れや先入観がなかったために、かえって集中して取り組めて、良い成果を上げられたのだと思います。「好きな仕事」や「嫌いな仕事」は、仕事に対する感情が強いために、逆に成果が上がらないといえます。

「好きでも嫌いでもない仕事」「やりたいともやりたくないとも思わない仕事」は、自分が手を挙げて引き受けたものではありません。偶然出会ったものばかりです。

でもそうした仕事の積み重ねが、職業人としての今の自分を形成している、といっても決して過言ではないのです。
米国スタンフォード大学のクランボルツ教授によれば、キャリアの8割は偶然がもたらすそうです。自分の職業生活を振り返ってみても、まさしくその通りだと思います。

そして今後の職業生活でも、偶然を受け入れ、積み重ねていくようにしたいものです。

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